桜の木の下に

古いアルバム見つけたら 桜の木の下に うめましょう 楽しかったことを 悲しかったことを 歳月の中で変わってしまったことを いつかきっと 喜びも悲しみも可憐な花になり そして 散っていくから 古いアルバ…

縄文の森

  踏み入ればあたり一面の銀世界 この真っ白な自然の中に 一歩一歩進むにつれ 自分が孤独につつまれながら たった一人存在するのを自覚するとき 私は大いなる魂の安らぎを得る そして いつか時が…

オットー橋に吹く風は

オットー橋に吹く風は この物語は私が小学5年生まで住んでいた東北のある田舎町で味わった,愉快で少し怖く、ちょっぴり悲しい私の体験した物語である。尚、会話文は方言を使用した。 【主な登場人物】 ミッちゃ…

あの頃に2018・10・8

中学時代、転校生の私はいじめられ高校時代はただぼんやり過ごした。楽しかったのは小学生のときだけ。坂下に行こう。車もおんぼろだし体の調子もいまいちだけど。今しかない。 ばばちゃんちは空き家になって誰も住…

何を言いたいのだ…俺は

二度も悪性腫瘍で入院すると否応なしに”死”を意識してしまう。そんなおり、終活のつもりで身辺整理をしていたらNHKの2チャンネルで放映していた番組、モーガン・フリーマンの「時空をこえて」で ”死後の世界…

クロ

クロ 棒切れで追い払った三匹の野良猫は、それぞれ口に咥えて走り去っていった。神社の裏で鳴いていたのは捨てられた子犬だった。 「クーン、クーン」段ボールの中で、たった一匹残った子犬は、抱き上げるといっそ…

友のシッタイ

相模原メモリアルパークに急に思い立ち、62歳で肺癌で亡くなった友人Tさんの墓参りに来た。私も今年で62歳になる。多分2年前、肝臓に癌がみつかり手術したが、今回の定期検査で肺に転移しているのが見つかり入…

なんじゃこりゃぁー

10月も末になると、好きだった”太陽に吠えろ”に出演していた、ジーパン刑事こと松田優作の命日が近づいてくる。 彼の話題になった殉職シーンが放映された頃、私は入院していた。 【寝たきり老人の楽しみ】 3…

あまりにも悲しすぎる

たった、たった五歳の女児が両親から日常的に虐待を受け死亡した事件。あまりにも、あまりにも悲しい。 女児が覚えたての平仮名で書いた、『あしたはできるようにするからゆるして ゆるしてください』どんな名言、…