映画=キューポラのある街?(多分)
「キミー、ガタイいいね。悪いんだけど警備のほうに回ってくれないかなぁ」
助監督みたいなチョビヒゲのオッサンが、いきなりだ。
「僕はエキストラで・・」
「わかってる、わかってるよー。1人休んじゃってさ。何しろ浜田光夫に吉永小百合だから、あそこにいるの警備主任だから、頼むね」
返事も聴かずにいってしまった。
小百合様を身近で見られるこの日の為に床屋にいったし、このYシャツだって無理して新品買った、それなのに。
「キャー光夫さーん、キャー吉永さーん」
「このロープから入れません。あっ押さないで」
群衆行動の恐ろしさ
と
パワーの凄まじさ
髪は乱れ新品シャツは汗まみれおまけに、ボタン三つもどっかにいった。