エキストラパート2

映画=キューポラのある街?(多分)

 

「キミー、ガタイいいね。悪いんだけど警備のほうに回ってくれないかなぁ」

助監督みたいなチョビヒゲのオッサンが、いきなりだ。

「僕はエキストラで・・」

「わかってる、わかってるよー。1人休んじゃってさ。何しろ浜田光夫に吉永小百合だから、あそこにいるの警備主任だから、頼むね」

返事も聴かずにいってしまった。

小百合様を身近で見られるこの日の為に床屋にいったし、このYシャツだって無理して新品買った、それなのに。

「キャー光夫さーん、キャー吉永さーん」

「このロープから入れません。あっ押さないで」

群衆行動の恐ろしさ

パワーの凄まじさ

髪は乱れ新品シャツは汗まみれおまけに、ボタン三つもどっかにいった。

 

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