旅の宿

さてひとっ風呂浴びてくるか。

露天風呂もあるんだ。

長い渡り廊下を肩にタオルを引っかけ向かう。

おっラッキー。

誰もいない。

貸しきりだー。

♪いい湯だな~♪いい湯だな~

『ドヤドヤ』

脱衣場が騒がしくなったな。どれ上がるか。

あれ、なんだよ。誰もいない。オレの音痴な歌に呆れて、後にしようと、帰ったか。

ん。

外の露天風呂から声が・・?

引き戸を開けてみたら、湯船に一人の男が。オレの気配を感じたのか振り返った。

オレだ!

オレがオレを見て

ニコッと笑った。

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