希望

何かが俺を見ている 風か流れる雲か 何かが俺に声をかけ そのくせすぐ遠ざかっていく 俺は生きているんだ そう思わずにはいられない ああ 赤く燃える夕日 いつまでも いつまでも 照らしておくれ

手紙

うちとけし 友もいつしか 消えゆきて 古き文など 開きける夜

信じてもらえない話

東北一周の途中奥会津の民宿に泊まったときのこと まだ夜が明けきらない朝方、ふと目が覚めた。 すると障子が少し開き八歳ぐらいの少女が覗いてる。 ボーッとした意識のなかで (ああ、娘さんがいたんだ) また…

貧乏学生のバイト話し

近頃は電話ボックスを探すのも用意でない。たまに見かけると思い出すことがある。 〈ピンクチラシ張り付けバイト〉 『今晩お暇』等のピンクチラシを電話ボックスの中にベタベタ張る。 あるチラシに載っていた&#…